吟味された素材が織りなす、唯一無二の“自然なお菓子”
カフェ・ドゥ・ジャルダン フッサエキニシグチテン
カフェ・ドゥ・ジャルダン
「福生のお土産スイーツ」に自信があります
- 住所
- 東京都福生市福生1044番地
- TEL
- 042-553-7737
全ての土台にあるのは、安心できる自然素材。
国産小麦、粗糖、餌にこだわった卵に、
低温殺菌牛乳と、
素材が持っている自然な味を、
店主は大切にする。
福生土産の堂々たる定番
「アメリアンカステラ」は今や、
全国どこにでも胸を張れる、
まさに福生の誇りだ。
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カカオの美味しさをとことん追求した焼き菓子、「金のカカオ」。濃厚でしっとり
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店の向かい側には「そらいろクレープ」店が。大人のクレープが味わえる
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幸せを呼ぶ「福ロール」。ふんわり生地に、クリームがたっぷり。素材の確かさを感じる。おみくじ付き
店長からの一言
村山裕一郎さん
素材にこだわり、季節感を大切にした“自然なお菓子”をモットーに、福生の街の皆さんに愛されるお菓子を作っています。福生のお土産に、さまざまなお菓子をご用意しておりますので、ぜひ、ご利用いただければと思います。
基本情報
店名 | カフェ・ドゥ・ジャルダン |
---|---|
住所 | 東京都福生市福生1044番地 |
電話 | 042-553-7737 |
営業時間 |
10:00~19:00 |
定休日 | 月曜日 第2・4火曜日(変更有) |
駐車場 | 近隣のコインパーキングの割引あり |
カード使用 | 可 |
URL | https://www.cafe-du-jardin.com/ |
ストーリー
出会った素材から誕生、一番人気「王様のモンブラン」
オープンは1998年、横田基地前の16号沿いにカフェスタイルの店としてスタートした。村山さんには最初から、素材にこだわってお菓子を作ってみようという思いがあった。腰痛で頼ったヨガの先生から、「何を食べるか」の大切さを教え込まれたからだ。国産小麦、ミネラルが残る粗糖、きちんとした餌で育った卵、牛乳は低温殺菌牛乳を使うと決めた。
「当時、国産小麦を使う発想はないし、砂糖も種子島の洗双糖に決めましたが、素材を集めるだけでも大変でした。大丈夫かなとも思ったのですが、自分の生き方として選ぶ食材で作りたいというのは、これはもう、信念ですね。」
ただし、食はこうあらねばと押し付ける気持ちはない。ケーキは華やかで楽しい場を演出するためのもの。そういうお菓子であればいいと、村山さんは思う。
ある素材に出会ったことで生まれ、店で一番人気であり続けるのが「王様のモンブラン」だ。これは、熊本の栗を使っている。
「九州の栗のペーストに惚れ込み、とにかく、びっくりするほど栗がうまいんです。そこでメーカーに白砂糖ではなく、うちで使っている洗双糖で作ってくれと頼んでいますが、これは日本で唯一無二、うちだけのペーストです。王様に献上したいぐらいの味だと、命名しました」
その和栗のペーストたるや、栗の旨味が際立ち、ねっとりと舌に絡み合う濃厚さ。モンブランで、こんな衝撃を味わったことはない。栗の持つ甘味や風味が丸ごと、押し寄せる。糖度を抑えたという生クリームとのハーモニーもたまらない。底にあるメレンゲはサクサクでホロリと溶け、やみつきになるほど美味。丸ごと一個入った、栗の渋皮煮のしっとり感にもはや脱帽。あらゆる角度から栗をとことん味わえる、希少な一品。さすが王様の味、一番人気に心から納得だ。
どこにもない新感覚のカステラこそ、福生土産の真骨頂
福生らしいお土産を作りたい。店をオープンして10年、村山さんは強く思った。地酒はあるが、スイーツの土産が福生にあるべきだと考えた。
当時、カステラがリバイバルで見直され、長崎カステラをベースに「ご当地カステラ」が人気となっていた。
「長崎カステラを、自分が焼いても意味がない。福生で作るのなら、日本の伝統菓子であるカステラと、アメリカの伝統菓子であるシフォンケーキを融合させたものを作りたい。これなら、福生で作る意味がある」
一からシフォンケーキを勉強し、半年以上、毎日配合を変えて試作するも、「これだ」と思う味には到達しない。ある日、家に置いてあった「玄米水飴」を入れたところ、シフォンケーキのふわふわ感がありながら、カステラのような味わいになった。「これだー!」と確信した。
いい卵の味わいをちゃんと感じる、驚きのふわふわ食感。口に含むと、どこか懐かしいカステラの奥深い味わいが、しっかりとしたコクと共に感じる。これぞ、誰に贈ってもテッパンで喜ばれる、福生にしかないオリジナルカステラだ。
このアメリカンカステラと双璧を成す人気商品が、焼き菓子の「金のカカオ」だ。
「カステラの次に、ジャルダンにはなかったチョコの焼き菓子を作りたいと思ったのです。日本人好みのベルギー産チョコで生地を作って、その中に酸味と香りが高い、フランス産のチョコを入れて、チョコの風味の違いを味わってもらいたいと思いました」
しっとりとしたチョコ生地から、カカオの香りが鼻に抜ける。濃厚でどっしりとしたチョコの風味に、多幸感が押し寄せる。一口目と後味が違うと感じるのは、フランス産チョコの風味なのだろうか。大人のチョコ菓子とでも言うのだろうか。赤ワインに合わせたい気持ちになる。
カステラと金のカカオの詰め合わせが人気だというのも、至極当然。贅沢な喜びを届けに、福生から全国へ発信したい。
福生に無くてはならない、唯一無二の店へ
一切、興味がなかったケーキ作り
村山さんはケーキ職人の父のもとに生まれたが、一切、ケーキには興味がなかった。大学時代は音楽に傾倒し、音楽で食べていきたいと熱望したが叶わず、CMプランナーへの憧れから広告代理店に就職した。しかし、部署は営業。接待の連続に「こんなはずじゃなかった」と失望している時に、父亡き後、店を守っていた母が身体を壊し、退職の良い口実ができたと、都内から福生に戻った。
「母の手伝いをするうちに、なんで、こうなるのか、その答えがわからず、わからないからこそ、ケーキ作りに興味が出てきたんです。本を買って作っても、上手くいかない。いろいろなケーキ屋を見て回って、だんだん、こんなケーキを作ってみたいと思うようになりました」
父が16号沿いで始めたのは、卸しの値段で販売する「100円ケーキの店」。母もそれを守ってきたが、素材にこだわる以上、100円では到底、無理。そこで、100円ケーキの縛りから逃れるべく、村山さんはフランス語の店名で、緑に囲まれたテラスでお茶とお菓子が楽しめるカフェを開業した。これが、ジャルダンの始まりだ。
フルーツは農家直接、コンセプトは“自然なお菓子”
村山さんがグラニュー糖ではなく洗双糖を使うのは、サトウキビから作られたものなのだと、感じることができるからだと言う。グラニュー糖にはそれがない。
「サトウキビが持っているミネラル分を残した砂糖だからこそ、自然の風味を感じることができる。そういうものを使いたいんです。季節の、旬の素材を生かすのも同じです。フルーツは季節ごとに、ブドウなら山梨と福島の有機栽培の農家から、カボチャは秋田の無農薬栽培のものを送ってもらいます。もちろん、全てがそうだとは限りませんが、素材選びはちゃんと自然を感じられるものを吟味していますし、もちろん、ケミカルなものは使いません」
ロールケーキの「福ロールケーキ」も素材の良さが、自然な旨さを生み出している。良い素材をたっぷり使うことで、安心できる美味しさってあるんだと、心から思う。そのままの素直な味でありながら、そこにはきちんと確かな技術が盛り込まれ、唯一無二の味として提供してくれる。もちろん、赤ちゃんから楽しめる安心食だ。
16号本店以外に、福生駅西口店をオープンしたのは「アメリカンカステラ」という福生土産は、福生の中心部で販売しないといけないことに気付いたからだ。西口進出の先駆けとなった2号店は今や、「そらいろクレープ」というクレープ店になっている。
「ケーキ職人として、大人に楽しんでもらえるスイーツとしてのクレープを出そうと思いました。チョコソースはじめソースは手作り、北海道産の純生クリームに、国産小麦の生地。良い素材にこだわり、ちゃんと作れば、クレープも美味しくできます」
このクレープ店はフランチャイズ化し、武蔵村山に2号店ができたばかりだ。
「とにかく、福生の街に無くてはならない店でありたい」と、村山さんは願う。こんな思いがこもった“自然なお菓子”が、地元にあってくれる幸せを心から噛み締めたい。