全国からお城好きが目指す、歌もたっぷり“お城カフェ”

シロウタカフェ

しろうたカフェ

「子どもたちへのサービス」に自信があります

住所
福生市牛浜158 メディカルビーンズ2F
TEL
090-6000-3908

お城と音楽好きな店主が願うのは、
いろいろな人が
気軽に集まれる場所を作ること。
ストーリー性のある楽しいメニューの数々に、
ライブやオープンマイクなど、
イベントも盛り沢山。
お城好きが集う、
唯一無二のカフェが牛浜にある。

(店名)

牛浜駅から徒歩2分ほど。病院が入る2階に武将ののぼりが

  • 端正な檜のカウンター

    これが、福生ドッグ「トリプル」。福生ハムと大多摩ハムのソーセージに、大多摩ハムのチョリソーの3本を同時に味わうという規格外の一品。これ一つで、お腹はパンパンに。ケチャップで、ネーム入れサービスも

  • 端正な檜のカウンター

    明るく、可愛らしい雰囲気の店内。本棚にはお城にまつわるさまざまな本が並び、三木城、滝山城、八王子城のジオラマも

  • 端正な檜のカウンター

    両親が伊豆に住んでいるということで、近隣ではなかなかお目にかかれない「静岡麦種」や、静岡ご当地サワーも楽しめる

店長からの一言

店主 店長 小林隆一さん

店長 小林隆一さん

お城が好き、歌が好き、○○が好き、こんなことをやってみたい、こんなのがあったらいいのになーと思っている方はぜひ、お店を覗いてみませんか。いろいろな可能性を秘めた店だと自負しています。私と一緒に、何か、新しい可能性を作っていきませんか。どうか、お気軽にご来店ください。

基本情報

店名 しろうたカフェ
住所 福生市牛浜158 メディカルビーンズ2F
電話 090-6000-3908
営業時間

12:00~21:00

(平日(月・火・水・金) (L.O. 20:30))

12:00~19:30

(土・日・祝 (L.O. 19:00))
定休日 木曜
駐車場 当ビル無料駐車場をご利用下さい
カード使用 不可
URL http://shirouta.sakura.ne.jp/wp

ストーリー

お城と音楽がコンセプト、全国初の「お城カフェ」

日本のお城と音楽がコンセプト、全国的にも希少なコンカフェだ。お城と音楽に囲まれ、さまざまな文化を味わうことができる大人の公民館

日本のお城と音楽がコンセプト、全国的にも希少なコンカフェだ。お城と音楽に囲まれ、さまざまな文化を味わうことができる大人の公民館

 店先には、武将の幟が立っている。あれは石田三成、あれは武田信玄かな?と答えが知りたくなって入店。このお店、「お城」をテーマにした、コンセプトカフェなのだ。「お城カフェ」でX(旧ツイッター)で検索をかけると、「しろうたカフェ」はかなりの上位にランクする。ちなみに、お城のような建物のカフェは全国に多々あれど、お城好きが集い、思う存分、お城談義に花を咲かせることができるカフェは、全国でおそらくここだけ。店主の小林さんはもちろん、大のお城好き。
「自分が調べた時点では、このような"お城カフェ"は他にはありませんでした。兵庫県の三木城下で生まれ育ち、物心ついた時からお城が好きで、これまで1500か所のお城を回っています。お城関係のつながりで、いろいろな人から『お城カフェをやるなら、応援するよ』と背中を押され、オープンしました」
 オープンは、2022年2月。お城好きが思う存分、話し合ったり、トークショーができたりする場所はこれまでなかったため、全国からお城好きがここを目指してやってくる。
「この前も大阪から、わざわざ、来てくださいました。『滝山城へ行ったので、寄ってみたよ』って」
 一方で、小林さんは中学生でバンドを始めて以来、音楽と一緒にずっと生きてきた。取材時の月間カレンダーを見ると、音楽ライブが2回、オープンマイクが2回、「城攻め男塾」が1回、トーク&朗読会が1回とイベントも盛り沢山。
「地域の公民館みたいに、いろんな人が気軽に集まれる場所を作りたいと思いました。そこに飲食も付くという。お城と音楽に限らず、猫好きの猫イベントでも、絵の展示でもワークショップでも、皆さんの文化活動を応援できる場になれればと思っています」

こだわりの食材に、物語性のある楽しいメニュー

早稲田鶴巻町にあった、伝説の居酒屋「田舎料理けめこ」のカレーを再現。じっくり煮込まれた鶏肉はほろほろ、生姜が効いた濃厚な大人のカレーは必食の味

早稲田鶴巻町にあった、伝説の居酒屋「田舎料理けめこ」のカレーを再現。じっくり煮込まれた鶏肉はほろほろ、生姜が効いた濃厚な大人のカレーは必食の味

 店の一押しメニューが、「けめこカレー」。小林さんが学生時代に働いた、早稲田にある伝説の居酒屋「田舎料理けめこ」のカレーを、けめこさんから直伝された小林さんが再現。ファン垂涎の味となっている。
「朝から夜遅くまで、1日かけて煮込みます。2つの鍋で仕込んで、最終的には1つの鍋にまで煮詰めます。けめこさんの味を引き継がせてもらっています。生姜とニンニクを効かせて、甘みは飴色玉ねぎの甘みのみです」
 濃厚でスパイシー、鶏肉はほろほろでじっくり煮込まれただからこその、骨太の旨味あるカレーだ。生姜のカリカリの食感がアクセント、辛口のスパイシーな余韻がいつまでも口中に残り、一皿で十分な満足感が味わえる。
 店の一番人気が「大葉とツナの和風スパゲティ」。モチモチの太麺はしっかりとした食感で、塩ベースの味に大葉とツナ、そして隠し味の茗荷が一体となって絡み合う。食べ応えのある、飽きのこないパスタ。女性に人気というのもうなづける。
「以前から、福生ドッグを食べに福生にわざわざ来ていたんです。だから、福生で店を開くなら、福生ドッグが絶対にやりたかったんです」
 自慢の福生ドッグは、6種。福生ハムのソーセージ使用の「プレーン」と、大多摩ハムのソーセージの「トマトチーズ」、2社のソーセージ使用の「ツインドッグ」、大多摩ハムのチョリソー使用の「プレーン」、大多摩ハムのチョリソー使用の「マヨチーズ」。ここに大多摩ハムのチョリソーを加えた「トリプル」が6月から仲間入り。パンは羽村の老舗パン屋「寿屋ベーカリー」のコッペパンを厳選。
 とにかく、「トリプル」を前に、目を疑った。「何だ、これはー!」の大迫力。優しい味わいの素朴なパンが実に良く、3種のソーセージを同時に食べることで、その個性がより際立つことを発見。
 ピザトーストなどのトーストは、両親が伊豆に住むために出会った、伊豆今井浜の「はしば菓子店」の予約必至の「幻の食パン」を使用。厚切りでもふんわり、もちもちの食感がたまらない。
「自分は料理人ではないので、何か面白いコンセプトのある楽しいメニューをと思い、今も試行錯誤しています」
 小林さんが目利きした秀逸食材に出会う喜びも、実は「お城カフェ」にはあるのだ。

地域の公民館のような、気軽に人と文化が集える場所を

前職は、障がいのある子どもたちの放課後の居場所

瑞穂町の紅茶に、オリジナルの「チョコバナナケーキ」。野菜を使ったスイーツができないかという発想で生まれた一品。どんな野菜が入っているかは、ぜひ、その舌で

瑞穂町の紅茶に、オリジナルの「チョコバナナケーキ」。野菜を使ったスイーツができないかという発想で生まれた一品。どんな野菜が入っているかは、ぜひ、その舌で

 小林さんは、兵庫県三木市出身。中学で音楽の目覚めた小林さんには、東京への強烈な憧れがあった。親を「東京農大の農学部に行きたい」と説得、上京したが、農大の授業には出ず、フォークソングの部活に没頭、4年で卒業できないことに。落とした1単位を取るための1年間、タイに留学し、農業実習を行うことになった。
「ここで、農業よりも子どもたちと触れ合うことが楽しくて、現地の人にも喜ばれて、卒業後は子ども関係の仕事に就こうと、障害のある子どもを支援する施設で働きました」
 その後、小学校を卒業したその子たちの居場所作りに奔走し、区に認められ、障がいのある子どもたちの放課後の施設を施設長として運営した。
「ここでは、おやつ作りを盛んに行っていました。この『チョコバナナケーキ』という蒸しケーキは、店のメニューになっています。これは日本女子大とコラボし、野菜を使ったスイーツということで、歯応えがよく栄養素が高いある野菜がアクセントになっています。『和牛のハヤシライス』も施設の給食人気メニューで、それを自分なりにアレンジして深めたものになっています。こちらも、丸一日かけて煮込みます」
 施設が区の事業となったことで制約が多くなり、「今度は自分のやりたいことをやろう」と区切りをつけ、都内から瑞穂町へ5年前に転居した。
「辞める直前、障害者の国際会議でキューバに行き、その雰囲気に魅了されたのですが、16号を走った時、キューバにすごく似ていて、この街、すごくいいって感動して、店を出すなら、大好きな福生にしようと決めました」

武将の家紋アート・プリンに、謎の山中城ワッフル

「桜の城」写真の展示。Xで呼びかけ、全国から作品が寄せられた。お城に限らず、定期的に絵や写真、作品の展示も行う

「桜の城」写真の展示。Xで呼びかけ、全国から作品が寄せられた。お城に限らず、定期的に絵や写真、作品の展示も行う

 取材時は、「桜の城」の展示会の最中で、Xで呼びかけて全国から寄せられたお城の写真が飾られていた。お城グッズや本も充実、小林さんの故郷の三木城、地元の滝山城、八王子城のジオラマまで。きっと、お城好きにはたまらないに違いない。
 店の奥には数台のギターが立てかけられ、夜は近所のギター弾きが集う「ギター部」の活動も行うなど、さまざまなジャンルの展示やワークショップ等がここで行われ、城や音楽以外の企画の持ち込みも大歓迎だ。そもそも、小林さんの「いろんな人が気軽に集まれる場所を作りたい」という想いから、スタートした場所なのだから。
とはいえ、キャッスルラブは基本の“き”。例えば、小林さんオリジナルの「戦国プリン」はラテアートよろしく、戦国武将の家紋付き。
「今のところ、北条、石田、明智、織田、武田、徳川がありますが、お気に入りをリクエストしていただければ、それもメニューになっていきます。今、『真田がないね』と言われているので、真田は入れます」
 武将好きでなくても、なんか、楽しい。「城好きなら一度は考える、『障子堀ってワッフルみたいだな〜』のキャッチコピーがつく、「山中城ワッフル」とは何ぞ?
「お堀が格子状になっていて、入ってしまえば、横移動ができなくなる堀で、北条配下がよく作っていました。山中城は三島にあって、その障子堀りの城なんです」
 "お城"って案外、奥が深い。さらに、地元愛も、小林さんは忘れない。住んでいる瑞穂町の「清水牧場」のジェラートや搾りたてミルク、瑞穂町の「西村園」の東京紅茶や狭山茶、ほうじ茶も用意。わざわざ現地に行かなくても、格別の味わいを堪能できるようになっている。
 いろんな楽しい要素がぐちゃっと詰まった、既製品からどんどん外れていく、未知の可能性を感じる店。城好きが、全国から目指してやってくる場所が福生にあるって、なんかちょっと誇らしい。

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