美味しいランチを牛浜で! お手軽な駅近カフェ
モウモウビーチカフェ
MouMou BEACH CAFE
「絶品あいがけカレー」に自信があります
- 住所
- 福生市牛浜91-2
- TEL
- 050-3623-5195
MouMouが牛、BEACHが浜、
つまりはこれぞ、「牛浜のカフェ」。
ランチ難民が多かった牛浜に、絶好のランチスポットが誕生。
名物あいがけカレーやパスタ、日替わりなど全てに、
野菜がてんこ盛りの“愛情ランチ”が待っている。
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淡いブルーの壁が爽やかな雰囲気を醸す居心地抜群の店内
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ゴロゴロとチキンが入った「チキンドリア」や、野菜たっぷりの「マカロニグラタン」など、アツアツメニューも人気
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デザートは季節の果物のコンポート。アイスクリームも自家製
店長からの一言
店長 北舘真弓さん
牛浜で気軽に美味しいものを食べたいという思いに応え、オープンしたカフェです。毎日、その日に使う野菜をインスタにアップしていますが、野菜がたくさん食べられるメニューばかりです。名物のカレーはぜひ一度、食べていただきたいと思っています。どうか、お気軽にご来店ください。
基本情報
店名 | MouMou BEACH CAFE |
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住所 | 福生市牛浜91-2 |
電話 | 050-3623-5195 |
営業時間 |
11:30~15:00 |
定休日 | 祝日 |
駐車場 | |
カード使用 | |
URL | https://moumou-beach.com/ |
ストーリー
看板のあいがけカレーには、珍しい馬スジも
オープンは2022年9月28日、運営するのは、Fの店の「アミテス」だ。牛浜駅前に事務所を構える同社では、スタッフから「近くで、気軽に美味しいランチが食べたい」という声がずっと出ていた。社長の藤原亜紀枝さんは言う。
「牛浜って、ランチ難民が多いという声を聞きます。近所のサラリーマンからも聞きますし、うちは社員29人中、20人が女性なので、女性たちからお昼を食べる場所がないという声をよく聞きました」
2022年3月、同社のビル横にあるカラオケ「まねきねこ」だったビルを借りることを決めた時に、ランチを出せるカフェを作ろうと決意。
「カフェの名前に“牛浜”を持ってきたように、牛浜という場所にちゃんと思いを込めた店にしようとスタートしました。コンセプトは、野菜をたくさん食べられる店。スタッフの女性たちの願いでもありましたから」
壁は淡いブルー、木目の床に、白を基調としたテーブルと椅子が配された日当たりのいい気持ちのいい空間。椅子に座った瞬間、居心地の良さを感じる。
「店の看板メニューは、カレーにしたい!」という藤原さんの思いに応えて、監修の加藤孝一シェフが作り上げたカレーは、奈良県の大和牛「みわ牛」の牛スジと馬スジを使った欧風カレーと、国産鶏とトマトやパインを使ったフルーティーなドライカレー。この2種を、「あいがけ」でいただく。
トロトロに煮込まれた牛スジと馬スジが、肉の強い旨味を残して口中で溶けて行く。こっくりと濃厚で、何と複雑な味わいを持つカレーだろう。奏でるのはまさに重低音。一方のドライカレーは、野菜やフルーツの酸味と甘みが優しく溶け合う、絶妙なハーモニー。これは油断していると、一瞬で無くなってしまうカレーだ。対照的な個性が光るカレーを交互に味わう幸せに存分に浸りたいと、少し、心を落ち着かせる。店出た瞬間、次はいつ食べようと考えていた。今度はプラスの料金を払ってでも、ルーを大盛りにしようと。
パスタにも日替わりランチにも、野菜たっぷり
カフェを作るにあたり、「食育」をまず念頭に置いた。口から身体に入れるものがいかに重要か。ジャンクフードでも何でもいいわけではない。だからカフェのコンセプトの主軸に、野菜を据えた。できれば近隣の野菜を使いたいが、当座は店長の北舘さんがスーパーで目利きをし、これだと思う野菜を使う。もちろん、近所の畑からのお裾分けもある。こうして毎日、その日に使う野菜をインスタにあげるというルーティンが始まった。同時に、「本日のごはんプレート」の写真もアップする。
日替わりの「ごはんプレート」は、少なくとも1ヶ月は同じメニューがかぶることはないという。この日は「ポトフ風ロール白菜」に、副菜はひじきの煮物。大ぶりのロール白菜が2つ、乱切りのにんじんにしめじ、小松菜と、彩りも美しい。じっくり煮込まれたロール白菜はスプーンですっと切れ、肉ダネのジューシーな味わいが食欲をそそる。ベーコンと野菜の甘みが溶け込んだ優しいコンソメ味のスープが、身体にじんわり染み渡る。満足感の高い一皿だ。副菜のひじきはこんにゃく、レンコン、にんじん、大豆と野菜たっぷりで、白いごはんにぴったりだ。
サラダとスープが付く「パスタプレート ラグーソース」は、モチモチの生パスタに、じっくり煮込まれた牛肉の塊がほろほろに解けて絡み合うボリューミーなパスタだ。カブとズッキーニ、小松菜と焼き野菜が惜しげもなく入り、非常に食べ応えのあるご馳走パスタ。サラダの生野菜も量がたっぷりがあり、大満足の一皿だ。
単品のメニューにもなっているミネストローネスープは玉ねぎ、にんじん、ズッキーニ、トマト、セロリとさまざまな野菜の旨味が凝縮され、トマトの酸味や甘みなど複雑に味が絡み合い、かなりの満足感があるまさに”食べるスープ”だ。
料理の監修は加藤シェフが行うが、実際に調理をするのは店長の北舘さん。主婦歴が長く、家族のために毎日、心を込めて食事を作ってきた。だからなのか、家庭料理にも通じるあたたかみを感じる、優しい食が供される。北舘さんは言う。
「使う野菜は毎日、私がこれだというものを選んでいます。かっこよく、おしゃれなプレートにするのではなく、季節の野菜がたっぷり摂れる、身体にいい食事を提供できればと思っています。レストランと家のごはんの真ん中にあるような食ですね。加工品は一切使わず、デザートのアイスクリームも手作りしています」
私たちの身体のことを考え、丁寧に素材を選び、調理された食こそ、何とありがたいことか。駅近で、お気軽に納得ゆくランチが食べられるスポットの誕生を心から喜びたい。
食を通して、農家と消費者との有機的なネットワークを
選ぶ楽しさ、迷う喜びがある店へ
取材時はオープンして2ヶ月余り。カレー、パスタ、本日のごはんプレートに野菜スープとメニューの柱は定まったが、今後は野菜たっぷりの豚汁を大きな丼で供し、そこに炊き込みご飯のおにぎりが付く、リーズナブルなランチも考えている。豚汁が丼というのが、何よりうれしい。憎いまでの心遣いだ。藤原さんはこう話す。
「メニューは固定してしまうのではなく、いつも変化していくものだと考えています。選ぶ楽しさ、迷うワクワク感がある店にしていきたいですね。とにかく、アミテスとしては初めての経験ですが、飲食をちゃんとやっていくという覚悟でいます」
そのためにも、プロの加藤シェフの指導が欠かせない。週に1〜2回は来店してチェックをしてもらう体制を取っている。心がけるのはフードロスを防ぐこと。今はその日に余った料理は、アミテスのスタッフが持ち帰るようにしているため、ロスは一切ない。店の商品はテイクアウト可能だが、ゆくゆくはお惣菜店のように各種惣菜や、冷凍したカレーを販売することも考えている。
営業は昼のみだが、ビールにワイン、ハイボール、レモンサワーなどアルコール類も提供する。たとえば土曜の昼下がり、ワインにパスタもいいし、カレーにビールも最高だ。こんなささやかな贅沢も満喫できる、潤いスポットがここにある。
6次産業の担い手として、さまざまな可能性に挑戦
アミテスではカフェを始めたことを契機に、カラオケボックスのビルの2階に食品加工場を作ることにした。食という分野に進出したことで、いろいろな可能性が見えてきたと藤原さんは言う。
「近隣の農家の方に採れたての新鮮野菜を持ってきていただいて、例えばレンコンチップスとかトマト味噌などに加工して、それを農家さん自身に販売していただく。そうすれば農家さんの収入になりますし、私どもは販促企業なのでブランディングして販路を開拓することもできます」
目指すのは、「6次産業」の担い手になることだという。そのための補助金も入手した。6次産業とは農業や水産業の一時産業が、食品加工や流通販売などにも業務展開していくことで、国も推進している。
第一次産業の1と食品加工の第二次産業の2、流通・販売の第三次産業の3を足して、6次産業というわけだ。アミテスは自ら、6次産業の一翼を担う役割を買って出たのだ。さらに、構想は膨らむ。
「規格外で市場に出せない野菜などを持ってきていただいて、それを買い取って、カット野菜にして真空パックで、<豚汁セット>など商品にして販売しようと思っています。地元の野菜が地元の食卓に並び、調理の手間も省けるわけですし。食って、いろいろなことができるなーって、改めて思います」
何とワクワクするような構想だろう。こうして農家も消費者もwin-winの関係ができれば、地域がとても豊かになるように思う。遠くない日に、食卓に並ぶのは福生産の野菜ばかりという幸せを、味わうことができるかもしれない。