地元農家と直結、野菜たっぷりランチを牛浜で!
モウモウ ビーチ カフェ
MouMou BEACH CAFE
「個性あふれる8種のカレー」に自信があります
- 住所
- 福生市牛浜91-2
- TEL
- 050-3623-5195
MouMouが牛、BEACHが浜、
つまりはこれぞ、「牛浜のカフェ」。
地元農家から届く、
旬の新素材が惜しげもなく、
カレーやハンバーグ、ピクルス、
パスタ、デザートに。
加工場を持つ、
農家直結カフェの実力をとくと堪能。

牛浜駅から徒歩2分もかからない。駅近にある貴重な食事スポットだ
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カフェ2Fにある、小ロットの食品工場。農家と消費者を結ぶ貴重な場だ
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青梅の「プチぷよトマト」がたっぷり入った、カレー3種。フルーティーな味わいだ。「フルーツカレー」「バターチキンカレー」「ブルーベリーとトマトのカレー」と個性的
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カフェのシンボルの牛たち。子どもたちにかわいいと人気
店長からの一言

藤原 亜紀枝さん
加工場を備えた、近郊のさまざまな農家さんとつながっているカフェです。地元の旬の野菜がたくさん食べられるメニューばかりです。8種カレーはどれも個性的で、ぜひ、食べ比べをしていただきたいと思っています。どうか、お気軽にご来店ください。
基本情報
店名 | MouMou BEACH CAFE |
---|---|
住所 | 福生市牛浜91-2 |
電話 | 050-3623-5195 |
営業時間 |
11:30~15:00 (ランチ)17:00~22:00 (ディナー 木・金・土) |
定休日 | 日曜、祝日 |
駐車場 | あり |
カード使用 | 可 |
URL | https://moumou-beach.com |
ストーリー
“ブラック!男カレー”に、フルーティな“南国カレ”ー

トマト農家の要望に作り上げた、こだわりの「プチぷよブラック!男カレー」(前)と、牛スジがトロリと柔らかい「欧風カレー」
Fの店の「アミテス」が運営する、牛浜で貴重な駅近カフェ。オープンから3年を迎え、その進化が止まらない。同じ建物内に野菜などの加工場を持ち、近隣の農家が不揃いで出荷できず、困っているという野菜を20種ほどの商品に加工、店で提供するのはもちろん、カレーやハンバーグ、ピクルス、ジャムなど販売も行っている。社長の藤原亜紀枝さんはこう話す。
「小さな加工場なので、細やかに対応できるんです。農家さんが大ロットでないと無理だと捨てていた野菜を、保存料などをなるべく入れないで、安心して食べられる製品にしています。小さな加工場だから目が行き届きますし、作り手の顔が見える野菜を提供できるのが、うちの強みだと思います」
オープン当初からカレーにこだわっていたが、そのラインナップは何と8種に。青梅の「プチぷよトマト」を使い、トマト農家の要望で作り上げた「プチぷよブラック!男カレー」は、竹炭で黒一色。牛ばら肉のごろっとした塊がふわっと口中でほどけ、生姜とスパイスが効いた、ブレない辛さを持つ迫力あるカレーだ。とろとろの牛すじがたまらない「欧風カレー」の濃厚なコクは、これぞ王道といった風格。
小平産のブルーベリーを使った「ブルーベリーとトマトのカレー」は、ほどよい酸味が何よりの魅力。インド感ゼロの「バターチキンカレー」は鶏肉がほろほろに煮込まれ、まろやかで爽やかな味わい。ほうれん草を使った「トロピカルグリーンカレー」もタイ感ゼロで、ほうれん草の旨味をやさしく味わうカレー。全てが、個性豊かな「ジャパニーズカレー」とでも言うのだろうか。
「うちのカレーは脂が多くなくて、グルテンフリーのものもあります。8種全て、ルーから違います。日本人に合わせた、やさしい味わいのカレーですね」
これはもう、一つには絞れない。ありがたいことに、3種のあいがけもある。カレーのプレートには自家製ピクルスやゆで卵、にんじんラペ、ブロッコリーものせられ、店と農家さんの愛情をたっぷり感じる、なんとも幸せな食となっている。
TokyoTometoに、内沼きのこ園のしいたけも

粗挽き肉がボリューム満点、ハンバーグ3種
メニュー表の料理には、トマトとしいたけの2つのマークが付いている。青梅産の「TokyoTometo」、青梅の「内沼きのこ園」のしいたけというこの2つの食材が、店の料理の骨格ともなっている。トマトはカレーにふんだんに使ってあり、しいたけの実力はハンバーグとパスタでとくと堪能できる。
ガッツリ系にオススメなハンバーグの中で、藤原さんの一押しが「きのこソースハンバーグ」だ。内沼きのこ園の乾燥しいたけをクラッシュしたものを、ハンバーグに練り込んでいるという。一口食べて、粗挽き肉のズシリとした肉肉しさを感じるや、しいたけの出汁と肉汁が絡み合う旨味が一気に押し寄せる。しいたけたっぷりの和風ソースも、しいたけの旨味を感じる優しい味わいで、不思議なほどに後引く美味さがある。
「しいたけのラグーパスタ」は優しい味わいながらぐいぐい進んでしまう、こちらも不思議な“やみつき系”。ラグーの鶏肉はほろほろ、にんじん、セロリ、玉ねぎなど野菜もたっぷりで、しいたけの風味と旨味が全体を上品にまとめ上げる、清らかなパスタだ。
すべてのランチメニューにサラダとスープが付くが、好評のミネストローネスープは玉ねぎやにんじんのほかに旬の野菜の旨味が凝縮された、酸味や甘みなど複雑な味わいのまさに食べるスープだ。
「素材には自信がありますし、パスタ、ドリア、ハンバーグはホテルの料理長をされたシェフの監修の下、味にも自信があります。地元の旬の野菜を使うということが、基本です」
生産者の顔が見える安心できる野菜を、安全に使い状態で加工し、一流シェフによるレシピで提供する。自社で加工場を持つカフェなんて、これぞ規格外。こんなカフェがあることには感謝しかない。
食を通して、農家と消費者との有機的なネットワークを
農家と直結、自社工場の強みを活かして

黄色いトマトだけで作った、「イエロートマトジャム」はやさしい味わい。店で提供する各種カレーや、「パスタ・ピザソース」も秀逸
オープン当時、ビルの2階に食品加工場を作りたいと話していた藤原さんだったが、既に加工場は順調に稼働し、ここを基点にさまざまな可能性が見えている。
「最近は口コミでよく、農家さんが困っていると相談に来られます。うちは小さな加工場なので、小ロットで出せるんです。他の加工場では少なくとも400個からというところは、うちでは50からでも細やかに対応できるんです。規格外で捨てていた人参をいただいて、保存料なしにこだわって、人参ドレッシングやキャロットケーキに加工します。青梅の70代の男性たちが竹をどうにかしたいと、シナチク作りをしようとしているプロジェクトにも関わっていて、シナチクと半熟卵をセットにして、青梅土産にすればいいのではと提案しています」
青梅のプチぷよトマトを使った「パスタ・ピザソース」は、アンチョビやニンニクが効いた奥深い味わい。和えるだけで、オレガノの香りでいただく抜群のトマトパスタに。黄色いトマトだけを使った「イエロートマトジャム」は、トマトの自然な甘みたっぷりの優しいジャム。スウェーデン・ミートボールのお供にしてみたら、なかなかにいい。「こだいら ブルーベリーピクルス」は、愛らしいピンク色。小平産の野菜がすっきりとしたお酢に漬けられ、ブルーベリーの酸味がとても爽やか。カレー各種、ハンバーグも冷凍で販売されているので、常備していたら間違いなく一家の救世主になってくれる。
「工場に急速冷凍器があるので、店でも冷凍したものを解凍して出せるので効率がいいんです。今は、20種ほどの製品を作っています。これから、工場に力を入れて行こうという考えですね」
この工場があるおかげで、農家も消費者もwin-winの関係ができるわけだ。きちんとした良心が行き届く、小さな加工場からワクワクするような可能性が見えている。
夜の営業ではコース料理を、デザートも秀逸

要予約で宴会コース(木~土、3000円~)も楽しめる。充実の内容だ
ランチがメインだが、木・金・土のみ、要予約で宴会コースを設定している。9品、2時間飲み放題がついた「5000円コース」は、前菜、サラダ、サーモンムースorチーズ盛り合わせ、肉料理、パスタ、デザートという内容。5品の4000円、4品の3000円のコースもある。
「メニューにはないのですが、うちのパスタ・ピザソースが美味しいので、ピザの食べ放題をすることもあります。2時間の飲み放題が付いているので、お得かと。女子会などでの利用が多いですね」
確かに、スカイブルーを基調に、白のテーブルと椅子が並ぶ心地よい空間でゆったりくつろいで、仲間と食を楽しめるのはありがたい。
コースでもランチでも食べられるデザートがまた、秀逸なのだ。一番人気は、「プチぷよトマトのパウンドケーキ」。原材料はトマト、卵、小麦粉、砂糖、バター、ベーキングパウダー、塩のみ。ケミカルなものが一切入っていないそのケーキは、驚くほどのしっとり感、ドライトマトの酸味と甘み、食感がとてもいいアクセントになっている。「キャロットケーキ」もしっとり感が非常に魅力、人参の甘みも濃く、上に塗られたクリームチーズとの相性の見事さに、「この手があったのか」と驚くばかり。甘すぎず、おかず系にもなりそうな存在感に完全にハマってしまう。
生産者の顔が見える素材、安心安全に配慮した加工の下にいただける料理とデザート。こんなカフェが牛浜駅すぐ近くにあるのだから、幸せだ。加工品は贈答やお土産にしたら、間違いなく喜ばれるものばかり。新たな福生土産も、どんどん加工場から発信され続けている。その可能性に拍手しかない。