出来たて地ビールを、旬のとびきりイタリアンで

フッサノビールゴヤ

福生のビール小屋

「落ち着いたたたずまいと歴史ある雰囲気」に自信があります

住所
福生市熊川1
TEL
042-553-0171

格調高い酒蔵に、樹齢数百年の大ケヤキ。現代日本が置き忘れた、郷愁漂う一画に、そっと佇む、イタリアンレストラン。出来たての「多摩の恵」に、美味なる料理、醸造元ならではの至福体験、ここにあり。

(店名)

梅に桜、新緑、紅葉と四季折々の自然を愛でながら食事が楽しめる

  • 端正な檜のカウンター

    たっぷりの野菜を見よ! これが、人気の「バーニャカウダ」。通常のもののようにディップソースに野菜をつけて食べるのではなく、ガーリックとアンチョビの香ばしいオイルソースが豪快にかけられて供される。通はバゲットかガーリックトーストを頼み、ソースまで食べつくすとか

  • 端正な檜のカウンター

    マルゲリータピザも人気。チーズと日本酒の相性がいいことを、ぜひ試してほしいと支配人。サラリとキレイな「たまの八重桜」でパクリ。感動ものだ

  • 端正な檜のカウンター

    前菜の盛り合わせ。キッシュ、サーモン、生ハム、野菜のマリネなどいろいろな味が楽しめて、どれも美味。女性は必ず頼みそう

店長からの一言

店主 社長 石川彌八郎さん

社長 石川彌八郎さん

季節にこだわり、手作りに徹し、真面目に、偽りなくが信条です。イタリアンを中心に、ビールをどう美味しく飲んでいただけるか、その日の食材をみて工夫を凝らしてお出しします。お酒とお食事をゆったりと楽しんでいただく、大人のくつろぎ空間をめざしています。ぜひ、お誘いあわせてお出かけください。

基本情報

店名 福生のビール小屋
住所 福生市熊川1
電話 042-553-0171
営業時間

11:30~21:30

(L.O20:30)
定休日 火曜
駐車場 40台
カード使用
URL http://www.tamajiman.com/

ストーリー

古い土蔵に囲まれた、しっとりした情緒のもとで

冬場は店内で薪ストーブが焚かれる。揺らめく炎を眺めながらの食事は格別。夏はオープンテラス席で自然との一体感を楽しみたい

冬場は店内で薪ストーブが焚かれる。揺らめく炎を眺めながらの食事は格別。夏はオープンテラス席で自然との一体感を楽しみたい

漆喰の白壁が美しい土蔵に長屋門、巨樹の葉陰を吹き渡る風は、まるで郷愁を誘うかのよう。ここが文久3(1863)年から酒造業を営む、銘酒『多満自慢』で有名な石川酒造の蔵元だ。

明治20(1887)年にビールを醸造した歴史をもつ同酒造では、平成10(1998)年、111年ぶりに『多摩の恵』という名でビール醸造を復活させた。地下天然水100%使用、ろ過も加熱処理もしていないビールは多くのファンをすでに持つ。

ビール工場の隣に建つレストランは、木目を基調としたナチュラルな空間。「酒蔵とイタリアン。このギャップを逆に生かしたいですね。酒蔵という空間全体を大事にしたい」と、支配人は語る。その言葉通り、大きなガラス窓で外との一体感が楽しめるばかりか、オープンテラスでは酒造り用の木桶の「桶蓋」のテーブルで、冬場は店内で薪ストーブのゆらめく炎を眺めながら古い土蔵に囲まれた風情ある情緒のもとで、出来たてビールをグイっとやる<至福>も可能なのだ。

日本酒とチーズ、抜群の相性をとくと堪能

オープン当初から変わらぬ不動の人気メニュー、「スペアリブのグリル ジャーマンポテト添え」。塩漬けされたスペアリブが骨からほどけるほど煮込まれ、オーブンで焼かれて提供。付け合わせのジャーマンポテトと最強のコンビだ

オープン当初から変わらぬ不動の人気メニュー、「スペアリブのグリル ジャーマンポテト添え」。塩漬けされたスペアリブが骨からほどけるほど煮込まれ、オーブンで焼かれて提供。付け合わせのジャーマンポテトと最強のコンビだ

定番の人気メニューは、大多摩ハムの「福生産ソーセージの盛り合わせ」。これぞ、ビールのお供に最適だ。人気の「バーニャカウダ」はブロッコリー、パプリカ、ラディッシュ、アンディーブなど10種もの山盛り野菜の上に、ニンニクとアンチョビが効いたオリーブオイルのソースが豪快にかけられて提供される。香ばしいソースとシャキシャキ野菜のハーモニーが実に見事。バゲットを注文して特製ソースにたっぷり浸せば、最後の一滴まで味わい尽くすこと間違いなし。

オープン時から変わらぬ人気メニューが、「スペアリブのグリル ジャーマンポテト添え」。ほろっとやわらかな豚肉が骨からほどけ、口の中で溶けていく。武骨な塩胡椒だけの味付けにうなづき、ほくほくのジャーマンポテトの塩気と相性抜群。ボリュームたっぷりで、シンプルにただ肉を食らうという満足感が全身を駆け巡る。

「日本酒とチーズって、相性がいいんですよ」と支配人に勧められ、マルゲリータピザに合わせたのが「たまの八重桜」。人生初の、ピザと日本酒。さらりとキレイなお酒が溶けたチーズをやさしく包み込むという、何ともいい具合の伴走者。これは、感激の大発見だ。

本日のパスタやピザは支配人曰く、「作り手が好きなものを、自由に作るサプライズメニュー」。訪ねた日のピザは「キャベツと豚肉のマスタード風味」。シェフの矜持が垣間見れる、貴重な一品だ。

蔵元という和の空間で、美味なるイタリアンを満喫するという、不思議なギャップに全身で浸りたい。

111年間の眠りから覚めた東京の地ビール

石川酒造、ビール製造事始

メインは「本日のお肉料理」で、「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」。分厚い肉がトロトロ、付け合わせの野菜もたっぷり。ピザは濃厚な4種のチーズが味わえる「クアットロ・フォルマッジョ」。自然の光が輝く中での食事は、癒しのひととき

メインは「本日のお肉料理」で、「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」。分厚い肉がトロトロ、付け合わせの野菜もたっぷり。ピザは濃厚な4種のチーズが味わえる「クアットロ・フォルマッジョ」。自然の光が輝く中での食事は、癒しのひととき

日本におけるビール製造の起源は、ペリーが来航した1853(嘉永6)年、蘭方医・川本幸民が蘭書を見て自宅で試醸したものが始めてといわれるが、産業としての発展は、明治初期に始まる。まず、北海道開拓使や横浜の外国人居留地で作られ、明治20年代にビール産業は興隆期を迎える。1887(明治21)年にエビスビール、1888(明治22)年にサッポロ、アサヒ、キリンビールと現在に至る大手メーカーが次々設立され、ここで国産ビールの総製造量が舶来ビールを上回る。そして「文明開化」の掛け声とともに、日本各地でビールが作られるようになっていく。もちろん、ご当地・西多摩も例外ではなかった。

1887(明治21)年2月、雪が舞い散る熊川村でビールの醸造が開始された。所は石川酒造、製造法はドイツ式、その名は「日本麦酒」。同年6月、販売が開始されるや、近在のみならず横浜、川越、深川、浅草、赤坂田町、牛込まで出荷され、年間300石のラガービールが製造されたが、惜しむらくは当時は王冠の技術がなく、瓶が破裂しやすいなどの理由で、3年で製造は中止された。先見の明あるも、あまりに時期尚早だったということか。

1998年、ビール醸造復活

瓶内で発酵を続けるビール、「ボトルコンディション」と「たまの八重桜」。できたての地ビールとお酒が味わえるという、貴重な場所だ

瓶内で発酵を続けるビール、「ボトルコンディション」と「たまの八重桜」。できたての地ビールとお酒が味わえるという、貴重な場所だ

地酒ならぬ地ビールの名が聞かれるようになった頃、1998(平成10)年、石川酒造では明治の志を平成の世に叶えんと、ビール醸造を復活、その名を「多摩の恵」と名づけた。

定番は4種。一番人気「ペールエール」は、フルーティーな香りが特徴で女性に人気。2000年、ビアジャパングランプリ受賞の銘酒だ。日本で馴染み深いラガーと同じスタイルの「ピルスナー」はキリッとしたキレが信条。コクのある黒ビールが「ミュンヒナーダーク」。いずれもグラス500円、ジョッキ800円、ピッチャー2800円で楽しめる。ペールエールを瓶内二次発酵させた「ボトルコンディション」(330ml 700円)も美味。さらに「ヴァイツェン」「ブルーベリーエール」「ベルジャンウィット」「メルツェン」などの、季節限定地ビールも楽しめる。

もちろん、「多満自慢」はじめ創業150周年の記念酒「たまの八重桜」など日本酒は、蔵元ならではの充実のラインナップ。しかも酒蔵でしか味わえない特別なお酒も用意されている。

 大人の極上空間で思う存分、酒と食を堪能したい。満席になることが多いので、事前の電話予約が必須。これで心置きなく、至福のひとときに身を委ねることができる。

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