黒毛和牛の実力をとくと堪能、みんなの焼肉屋さん
スミビヤキニク クロベコ
炭火焼肉くろべこ
「和牛の焼肉と自家製タレ」に自信があります
- 住所
- 福生市南田園3-12-1
- TEL
- 042-530-0888
卸し肉屋直営だから、コストパフォーマンスは抜群。
もちろん、肉質には最大の自信あり。
黒毛和牛の赤身肉は、悶絶必至の驚きの旨さ。
普段着感覚で、絶品焼肉が楽しめる、
“みんなの焼肉屋さん”が田園通りにある。
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格調高い、落ち着いた雰囲気の店内。木目の床に白壁、梁が張られた天井は高く
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キムチ・ナムル。漬物やタレも自家製。さまざまな酒肴も
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オリジナルのスンドゥブ。スープのベースは、ごま油で揚げたニンニクとアミの塩辛のペースト
店長からの一言
佐野隆太さん
気軽に焼肉を楽しめるお店です。お肉を見て美味しそうだねと話が弾み、食べてみて「美味しい」と言っていただけるのが喜びです。焼肉がメインですが、幅広く食事ができる店でもあります。値段も抑えてありますので、月1で焼肉を楽しんでいただければ何よりです。
基本情報
店名 | 炭火焼肉くろべこ |
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住所 | 福生市南田園3-12-1 |
電話 | 042-530-0888 |
営業時間 |
17:00~23:00 (月~金曜日)11:30~23:00 (土日祝日) |
定休日 | なし、(ご来店前にお店へご確認ください) |
駐車場 | 10台 |
カード使用 | 可 |
URL | https://kurobeko-yakiniku-ushihama.gorp.jp |
ストーリー
赤身肉の旨さに、完全ノックアウト
木目の床に白壁、梁が張られた天井は高く、およそ焼肉屋とは思えない格調高い雰囲気で、卸し肉屋直営の自慢の肉をいただけるとなれば、期待が高まらないわけがない。店長の佐野さんがこう語る。
「基本は、黒毛和牛のお店です。赤身のロースとカルビをメインに楽しんでいただければと思います。タンの芯にある、霜降り部分だけを使った<特上タン>も人気です。これは1本のタンから4人前しか取れない利益が出ないものですが、好きなお客さんがたくさんいるのでやめられないですね」
その特上タン、噛んだ瞬間、叫びが漏れた。「こんな柔らかなタン、食べたことがない!」。これが、「霜降りだけが持つ、柔らかさ」なのか。肉の味が濃厚で、エッジの立った塩味にレモンでさっぱりといただけば、余韻だけで生きていけると思うほど。
次に佐野さんが焼いてくれたのは「上ロース」。ロースなのに、きれいなサシが入っている。口に含めば溶けていくような柔らかさ。それでいて赤身肉の旨味がしっかりと残る。続いての「上カルビ」は、甘みが強い脂とともに肉が口中で溶けて行く。後味さっぱり、何ときれいな脂だろう。
「卸し肉屋から下処理した肉を仕入れていますが、会社が上カルビに指定したものでも、実際に見て悪ければ、普通のカルビに落とします。特上カルビは三角という部位を使うのですが、牛ごとに肉質が変わるので、希少部位である三角の半分以上が、カルビになることもあります」
そうやって、「上カルビなら、この味」と、安定して美味しい肉を提供することにこだわるのだ。
美味しい肉は間違いなく、人を幸せにする。「たまらない〜!」とのけぞったり、叫んだり、身体中で美味しさに打ち震える喜びを、ここでは存分に堪能できるのだ。
都内価格の半分ほど、目指すは誰もが気軽に入れる焼肉屋
目指すのは、一部の客層だけが利用する店ではなく、家族連れや若い人たち、高齢者など誰もが“普段着感覚”で、月1どころか月2ほどの頻度で食べに来られる焼肉屋だ。だから、価格を極力抑えている。
「直営の強みはあります。うちと同じ肉が、都内の高級焼肉店だと2倍の価格になっていたりします。部位で提供しないのも、ロスを抑えるためです。和牛だけでなく鶏や豚のメニューを入れるのも、ご家族の外食にうちが選択肢に入るようにと思うからです」
飲んで食べて大体一人5000円、夫婦に子ども2人の家族連れで15,000円ほど。もちろんどれだけ食べ飲むかにもよるが、これなら焼肉という選択肢のハードルが十分に下がるではないか。
肉だけでない。タレもキムチ・ナムルなどの漬物もすべて自家製。スープは鶏ガラを煮出して店で作る。牛骨を煮込む「コムタン」は、1週間ぐらいかけて炊くのだと言う。そうしないと、旨味が出ないから。
「だから、ガス代が半端ないです。自慢は創業以来、受け継いでいる自家製のタレです。和牛そのものの旨さに、うちのタレの旨さが加わります。それを味わっていただきたいのです」
メニュー構成は非常に幅広い。焼肉だけでなくつまみ系もあれば、子どもが喜ぶデザートにも工夫を凝らす。
月1で、しかも家族で焼肉を食べに行くなんて夢のような話だったけど、ここなら肩肘張らずとも可能ではないか! こんな楽しみが地元にあるって、すごくない?
サイドストーリー
希少価値の高い和牛や、内臓の刺身まで幅広く
メニューを見ていると、その振り幅の広さに驚くばかりだ。たとえば「黒毛和牛特選メニュー」に並ぶのは、「特上サーロイン」(2,700円)「特上ヒレ」(3,600円)「特上カルビ」(2,300円)「特上ネギタン焼き」(2,400円)「特上タン塩」(2,200円)と錚々たるメンバーだ。佐野さんは言う。
「とくに和牛のヒレは希少価値の高いもので、他にはなかなかないと思います。サシが入っていて、すごく柔らかいのです。ただ、このラインばかりだと、客層が限られるわけです。私どもが目指しているのは、そこではないので」
たとえばカルビなら、ちゃんと「上カルビ」(1,680円)と「カルビ」(950円)が用意されている。950円のカルビをいただいたが、上カルビと味は変わらない。噛み応えが違うのみ、こっちで十分だと、納得なのだ。
各種コースも用意されているが、家族連れに人気なのが「盛り合わせ」各種だ。4〜5人前の量で、「くろべこセット」なら、上タン塩・上カルビ・上ロース・上ミノ・ハラミで6,300円。さらにキムチ・ナムル・サラダから1品が選べるのだ。
これだけを頼む家族も多いというのもうなづける。多分、うちならこれだ。
さらに「センマイ刺」(650円)や「ハチノス刺」(750円)など、格安の絶品つまみもちゃんとある。内臓の刺身好きにはたまらない。お茶がむせるほど驚いたが、「肉が食べられないという人もやってくる」というので、海鮮の焼き物も用意されている。「黒あわび焼き」(1,200円)なんて、肉が食べられる人だって頼みたい。
一度では到底制覇仕切れないラインナップは、いろいろな人に幅広く食事を楽しんでほしいという佐野さんの願いゆえ。ありがたいことだと心から思う。
他にはない、オリジナルメニューを
佐野さんは、韓国料理にはこだわらないと言う。焼肉をメインにした店ではあるが、和洋中さまざまな料理と味を提供し、食事を一通り楽しんでもらえればという思いからだ。
20歳で直営店でのバイトをはじめ、正社員として働いたが、27歳の時に他の料理の世界も見てみたいと焼肉店を辞め、ダイニングレストランで働いた。和洋中の料理を出す店で、一から料理を学んだ。そして2年後に、焼肉店に戻ってきた。くろべこで働いて8年。、店長になって6年目だ。
「料理はおもしろいですね。美味しく作れて、お客さんに美味しいと言ってもらえるのが楽しいです。知らないこともまだまだあるし、そこが面白さですね」
焼肉や韓国料理という一つのジャンルだけだと、メニューに広がりがないと佐野さん。一つの料理がどこの店に行っても同じ味だとつまらないと、佐野さんは言う。佐野さんの考えの真骨頂を表す一品が、「スンドゥブチゲ」だ。
一般にはアサリと豆腐と豚バラの具にコチュジャン味の赤いスープを思うが、ここのスンドゥブは全く違う。
「そもそも、本物に寄せる気はないんです。うちだけのオリジナルを作りたい。そこで、ごま油で揚げたニンニクとアミの塩辛をミキサーにかけてペーストにして、スープのベースにしたんです。鶏ガラスープと合わせてコチュジャンを少し、練りゴマも入れて。これ、バーニャカウダからの発想なのです。ソースがニンニクとアンチョビのペーストなのですが、そこからアミの塩辛とのペーストが浮かびました」
そのオリジナル・スンドゥブ、見た目から全く違う。鮮烈な赤ではなく、オレンジなのだ。スープを飲んで「違うー!」。今まで食べたことがないスープだった。クリーミーでコクがあり、どちらかといえば担々麺寄り。でもコチュジャン味で、海鮮の風味をしっかりと感じる奥深い味、具は絹ごし豆腐にベビーホタテとアサリ。優しい味わいのスープを一気に飲み干す。多分、また食べたくなるとはっきり思いながら。
久しぶりに味わった焼肉の楽しさだった。お肉を見て胸が高まり、焼ける音と匂いにワクワクし、パクリと食べて「うーん」とのけぞる。これを家族や仲間とわいわいやりながらなら、どんなに楽しいことだろう。みんなの笑いの真ん中にお肉がある。こんな喜びをいつでも誰とでも実現してくれる、お客思いの店があることに心から感謝したい。まさに“みんなの焼肉屋さん”、ここにありだ。