お店訪問
<芋焼酎ブーム>の時代にあって・・

専門店化と宅配が、二本の柱
山下さんは町の酒屋が生き残っていくためには、「お客さんにとって価値のある商品をどれだけ揃えられるか、いいものを安く提供できるか」に尽きるという。 日本酒も青梅線沿線の地酒を全種類置き、さらに地方の小さな蔵の、個性ある酒を取り揃える。メーカーと直に付き合って、「特約販売の権利を取ったら、今度は自分で市場を作る努力をする」と山下さん。 将来へ向けた「町の酒屋」の、もうひとつの柱が「宅配」だ。ビールや酒類だけでなく、米、卵、調味料、食品と扱うものは多岐にわたる。夜9時まで配達OKで、しかも配達料は無料。「高齢化社会を意識してですが、いわば昔の御用聞きのシステムですよ、コツコツ人間関係を作りあげていくという。<重いものは何でも運びます>を合言葉にやっています」とのこと。 間違いなくここに、時代とともに変化しつづける酒屋がある。











甕から試飲できる焼酎は、「小鶴」と「磨千貫」の2種。どれも関東ではめったに手に入らない、本場・鹿児島の芋焼酎。まろやかで奥の深い味わいは、今までの焼酎の概念を心地よく崩してくれる。 甕の横には、「唯今乙類焼酎(芋焼酎、米焼酎、麦焼酎、とくに芋)が人気です」と、店主自ら記した張り紙。店主・山下進さんは、「ここ1年は焼酎、特に芋焼酎のブームが続く」と断言する。だからこそ、客の要望にこたえるべく希少価値の芋焼酎を求めて奔走する。「まだまだ、暗中模索状態なんだけど」と笑いながら・・。 この店主の思いは焼酎コーナーに立った瞬間、自明のものとなる。乙類焼酎だけで、何と300種。圧巻だ。「豊かな香り、芳醇な味わい、おすすめの芋焼酎」、「格調高い味、深みある香りの米焼酎」と、店主自らテイスティングしたコメントが記されているのも、ありがたい。「西多摩ではうちだけ、都内でも珍しい焼酎も・・」というのだから、宝物に出会える喜びもある。