福生・Fの店は「お客様目線で考える」お店。お買い物や、お食事、暮らしを楽しくするハナマルブランドです。
このHPはプロのライターが取材して各店のこだわりを紹介します。
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お酒が生まれる場所で、造り手の情に浸る杯を
ゾウグラ

雑蔵

「酒蔵ならではの文化」に、自信があります。
住所
福生市熊川1
TEL
042‐530‐5057

お店訪問

造り手に一番近い場所で味わうお酒

樹齢400年を超える夫婦欅をバックに、米を蒸す道具である「甑」がかつての酒造りをしのばせる。敷地全体が江戸の者にタイムスリップする「酒飲みのテーマパーク」となっている

敷地内は、まるで別世界。白壁の土蔵の前に佇み、巨樹のサラサラとした葉擦れの音に身を任せれば、日常の喧騒はすっと消え失せ、懐かしい郷愁の匂いに包まれた。

酒蔵が持つ不思議な魅力、それはこの場所で昔から、酒を醸すという営みが連綿と行われているからだろうか。ここ石川酒造は地ビールも造っており、敷地内には2つのレストラン、売店もあり、大勢の人たちがカメラを向ける、いわば一種のワンダーランド。なのに何か、ひそやかな空気が満ちていた。

酒蔵独特の雰囲気を味わいながら、昔は米蔵だったという明治31年に建てられた土蔵で酒を飲む。それだけで、極楽だ。しかも支配人の安部さんによれば、ここに足を運ばなければ飲めない特別な酒もあるというのだから泣けてくる。

「たとえば『山廃純米大吟醸』の11年古酒(グラス600円)。これは、売店でも販売していません。あるいは『樽酒』(グラス450円)。これも樽で買っていただくしかありませんから」

もちろん、「純米大吟醸」や「大吟醸」、「季節の慶」など厳選した“多満自慢ラインナップ”に加え、今、安部さんがイチオシなのが、創業150周年を記念して2011年に復活した、創業時銘柄「たまの八重桜」。どれも冷でも燗でも、思い思いに楽しめる。

酒が生まれる場所で風や光や水を感じ、造り手の思いに触れるなら、一杯の酒を呑むことにもドラマが生まれると、ふと思う。

洗練されたセンスが秀逸、酒飲みノックアウトの酒肴

太い梁に漆喰の壁、落とした照明にジャズのBGM、黒板にチョークで書かれたその日のおススメ。平日の夜、女一人で訪ねたが、居心地がいい店だとすぐにわかった。

「とりあえず・・」と頼んだ、「小松菜の煮浸し」(450円)から驚愕は始まった。シャキッとした小松菜に油揚げやコンブ、素揚げした小エビなどいろいろな食感が交じり合う、一手間も二手間も加えられた見事な一品。“たかがお浸し”ではなく、工夫と手とセンスをかけた細やかさに、“普通のものは出さない、出してたまるか”という、料理人の気概を見る。

お造りも素材の良さだけでなく、ツマと一体化した繊細な美しさに息を飲む。エビは踊りと湯引きの2種を、考え抜かれたツマとともに配す。「純米大吟」や「慶」などサラリとキレイ系な多満自慢に、手の込んだ繊細な料理がやさしく寄り添う。

『ぶりかま煮付け』(950円)は、分厚く大きなぶりかまを濃い煮汁でトロリと炊く豪快な一皿。珍しい「ほろほろ鶏の塩焼き」(1200円)は、皮がパリッと香ばしく、塩加減が絶妙でジューシーな焼き上がり。濃厚な鶏の旨みをこれでもかと味わう、野趣あふれる一品だ。力強い料理には濃醇な山廃や、まろやかな酸味と味の広がりが素晴らしい「たまの八重桜」がぴったりだった。

若い板長、板谷竹生さん(33歳)はレモンの飾り切りに驚きを隠せない私に、「何もしてないですよ、そのまま」と飄々と笑うが、安部さんが「料理バカ、研究熱心。勉強量が半端ない」と安心して任せられる、矜持ある料理人だ。

「石川家は、400年続いている“揺るぎない本物”です。この石川家に恥じぬよう、料理もたとえば関サバなど値段は張ってもいい素材を使うなど、本物でなければと思っています。いい食材で、丁寧に作るのが信条です」(安部さん)

なるべく地元の食材を使うことと、「ウチならではの料理」も心がけていることだ。

「酒粕クリームチーズのとろ~り唐揚げ」(600円)は酒蔵ならではの酒粕を、“こう使うのか”と目からウロコの一品。サクサクの食感にふわっとろっの酒粕風味のチーズが絶妙に絡み合い、速攻でヤミツキに。

「和牛ほほ肉地ビール煮込み」(1200円)は地ビール「多摩の恵」に2日間肉を漬けてから4時間、柔らかく煮込む。醤油ベースのタレですっきりまとめ、肉はほろほろと箸で崩れる柔らかさ。日本酒に実によく合う、豪快な肉料理だ。

杜氏の苦労や思いを肌で感じているからこそ、美しく繊細な、妥協無き酒肴が生まれるのか。また行きたいと今、逸る心を抑えている。

見よ!この豪快な一皿。支配人も板長も、魚が好き。旬のいい魚を仕入れ、丹念に調理する。まぐろの竜田揚げ(600円)や自家製いかげそ塩辛(600円)など、独特な創作性が酒飲みのツボをくすぐる。自家製・魚の開きは安部さんのイチオシだ
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