お店訪問
手作りの空間で、思い思いにゆったりと

鹿児島黒豚のブランド豚を、だしでしゃぶしゃぶ
おでんのダシが素晴らしい。奥深くまろやかで、ふんわりと口中に広がる香りとコクに、一口、また一口とゴクンゴクンが止まらない。複雑で幾層もの味わいを残しつつ、ひとつにキリリとまとまったおダシは素材の味をきちんと生かす薄味で、これはマジック?と思うほど美味。土浦の居酒屋でおでんをみっちり学んだという瀬山さんが、「干し貝柱、干しエビ、美味しい水に関西風のダシを取り寄せ、自分流に作り上げた」という秘伝のダシ。「このダシを、いろんな料理に使ってみよう」と、店の骨格がこれで決まった。
一番人気は、おでんのダシでしゃぶしゃぶする「黒豚おでんしゃぶしゃぶ」(1280円)。もうこれは、即効、一口でノックアウト、何度、お肉をお替わりしたことか。「六白豚」という鹿児島黒豚の銘柄豚をしゃぶしゃぶし、キリリとしたポン酢+大根おろし+柚子胡椒で食べる。おでんのダシのおかげで豚バラ肉があっさりといくらでも食べられ、口中に脂身の旨みがじゅわっとあふれる。
牛スジを2日間、玉ねぎの甘味を生かしてトロトロに煮込んだ「牛スジ煮」も、自家製スモークも、季節の野菜のピクルスもどれも秀逸、多くの客に支持される定番メニューだ。 「海老カリカリ揚げサラダ」(780円)におまけでついてくる、海老の殻のから揚げにびっくり。「一品メニューとして、出してよ~」というほど目からウロコ、抜群にウマイ!
鶏唐揚げ(580円)も衣はカリッと香ばしくお肉はジューシーで、揚げ物の見事さに叫びが止まらない。「自家製ピザ」の皮のしっとりもちもち感も、もうたまらん!
チャーハン、焼きうどん、パスタとゴハンもいろいろ、日本酒、焼酎、カクテルとお酒も充実、料理は和洋折衷何でもあり。これぞ、"町の台所"。さあ今宵、みんなで居心地のいい、あたたかな場所へ集おうではないか!











緑色のアンティークガラスからあたたかな光が街路ににじむ。疲れて駅に降り立った夜、こんな灯に迎えられたらほっとうれしい。柔らかな光に吸い寄せられるように、木製のドアをそっと開ければ、天井も壁も床も、古材の風合いと温もりを生かしたナチュラルな癒しの空間が待っていた。
オープンは2009年11月。店主の瀬山誠さんは、「仲間みんなで作り上げた手作りの店」という。レトロでおしゃれでちょっとカフェっぽくもあり、「女性をターゲットに、女性がゆったりくつろげる店にしたい」という思い通り、今や、お客の8~9割が女性という。
店名に「町食堂」を謳ったのは、「台所をイメージしたから。誰もが食卓を囲んでいろんな話をする、店全体を1つの台所にしたい」と瀬山さん。テーブル配置も椅子も画一的でなくいろいろあって、それが楽しい。でも何よりも、町の中に誰もが集える"台所"ができたことがイチバンうれしい。