お客の望むものを、できる限り感じとって・・・
広く、浅くとシェフは言うが

ディナーの3200円のコース。手前から前菜の盛合せ(国産牛のロースト、蒸し鶏のツナソース、シチリア風野菜の煮込み、ブロッコリーのアンチョビマリネ、炙りサーモンのディルソース)、メインは「産地直送鮮魚のソテー 自家製ドライトマトとシェリービネガーのソース」、パスタは「パンチェッタとキノコのトマトソース」、デザートは「エスプレッソのプリン」「クレームダンジェ」「カシスのシャーベット」「キャラメルのアイス」
オープンキッチンのそのわけは
「40代になったら、自分の店を持ちたい」と考えていた柳内さんは、奥さんと一緒に夢を実現した。昭和館のレストランは、オープンキッチンだった。厨房にこもるのではなく、お客との対話が面白く、自分でやるならこの方式と決めていた。場所柄、フレンチに特化するのではなく、地域的になじみやすいだろうと、「イタリアンフレンチ」を個性とした。シェフの作りたいものはイタリアンの枠に収まらない、美しく繊細な料理だからだ。
「根底にあるのは自分にとって美味しい料理だけど、その派生として、お客さまの望むものを感じとって出せれば」と、常に思う。そのためのオープンキッチンなのだ。「気がついたら極力、要望に応えられるようにしていきたい」と。「喜んでもらえて、お客さまが増えてくれるのがイチバン。夢は大きく、都内進出。いや、冗談で・・」と、お茶目に笑う。 夜の席なら余裕があることが多いので、グループで行くなら狙い目だ。
パーティプランも、料理3000円~(それ以下なら、要相談)で可能。10人以上なら、1500円で飲み放題もつく。まずは、10人募ってパーティをしよう。シェフの腕を悔いなく、お得に堪能できる幸せが待っている。

根強い人気の「海老のバジルクリームソース」。
大きめの海老はプリプリ、
バジルを使った独自のジェノバソースに
リピーター続出中
大きめの海老はプリプリ、
バジルを使った独自のジェノバソースに
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シェフの柳内さんは、青梅市出身。整体師を目指していた青年が、ある日、福生で食べたトンカツに感激し、「美味しかった。働かせてほしい」と頼み込んだ。これが、料理人人生の始まりだった。1年ほどトンカツ屋で働くうちに、「自分には洋食の方があっている」と感じた柳内さんは、24歳で「東京ベイヒルトン」に就職。
ホテルの世界を経験したかった青年はここで、イタリアンの料理長に出会う。これがイタリアンの入口とも言えるが、いろんな仕事をホテルで経験。その後、いくつかのホテルのレストランを経て、「フォレストイン昭和館」のオープンから9年間、レストランの料理長を務めた。
一人の師匠のもとで徹底的に修行したというより、「広く浅く、いろんなことをやってきた」と柳内さんは笑う。それが、柳内シェフの流儀なのだ。「たとえば、フォンドボーひとつとっても、人により手法はさまざま。僕はいろんな人のやり方を経験できたので、その中でいいところだけを引っ張るんです。自分の理にかない、かつ自分の舌に合ったものを、さらに自分のアレンジで作っていくのが、もともと好きなんです」と。