2名から200名まで~幸楽園物語
お大尽の別荘地に建つ料亭

料金明記、目指すは開かれた料亭
料亭というと一般には、敷居の高い場所である。三浦社長は「気軽に料亭を利用してほしい。ちょっとしたお食事会など、ライフスタイルにぜひ組み込んで」と強い思いを抱いている。ゆえに料金明記のシステムを採る。ちなみに会席膳3500円~、会席料理5500円~。おススメは、2時間飲み放題がつくプラン。先付、お造り、焼物、旬の煮物椀、お凌ぎ、揚物、食事、水菓子の「季節の会席」を食して、6800円(10名~)と超破格だ。
創業以来のキャッチフレーズが、"2名から200名まで"。どんな形の会合にも決め細やかに対応するのが変わらぬ信条。もちろん、基本は料理。決まったメニューはなく、当日の一番美味しい食材を調理場が選んで決める。しかも年齢層、男女比、会の趣旨等に応じて内容を変えるという細やかさだ。「まずは、お届け会席弁当(2200円~)で試してみてください」と三浦社長。昨年、遊説中の小泉首相の昼食処に選ばれる栄誉も得た。

遊説中の小泉首相が、昼食をとったお座敷。窓からは庭園の滝が展望できる。










幸楽園の創業は、戦後まもない1951年のこと。周囲には桑畑が広がり、盛んにお蚕さんが飼われていた時代だった。三浦社長の先々代が横田基地をバックに控えたこの地に着目し、大事業家・森田製糸社長の別荘を買い取り、料亭を始めた。
幸楽園本館の建物は、何と当時のままという。格天井に豪華なシャンデリアが下がる吹き抜けのロビー、磨き上げられた瀟洒な階段の手すり等々、館内随所で、50年前当時にあって、どれほどの趣向と贅を凝らした空間造りが為されたか、創業者の先見性と斬新な発想に驚かされる。
敷地内には江戸の昔から幕府の許可を得て通した玉川上水の分水が流れ、天然のホタルも舞う。情趣あふれる日本庭園は何と3000坪の広さ、これは三多摩一という。本館の部屋からは庭園に配された滝も展望でき、近隣のみならず内外の名士たちに支持され愛されてきた。かつてはダンスホールもあり、横田基地の将校たちの優雅な社交場として賑わったという。